過去のコラムでも解説したとおり、前払式支払手段(例:Suica)とポイント(例:Tポイント)の違いは、発行する場面において、利用者から「対価」(資金決済法3条1項)を受け取るかどうかにあります。
コラム
コラムの投稿
前払式通信販売の通知が行われていない実態
標準通販業者は、代金の全部または一部を前払いとしている場合があります。
このような「前払式通信販売」については、特定商取引法で特別なルールが定められています。
とあるネット通販業者においてこのルールが徹底されていないケースがあったので、注意喚起のため、解説しておきたいと思います。
続きを読む
通販業者が知っておくべき特定商取引法のルール
標準事業者が通信販売を行う場合には、特定商取引法に従う必要があります。
しかし、特定商取引法は複雑でわかりにくいせいか、しばしば同法に違反している事業者に出くわします(本人には違反の自覚がなく、「うっかり」というケースがほとんどです)。
続きを読む
事業者に有利すぎる条項は無効!利用規約と消費者契約法
標準BtoCのサービスにおける利用規約(約款)は、原則として事業者が自由に定めることができます。
そのため、利用規約の内容は、いきおい事業者に有利なものとなりがちです。
しかし、消費者は多くの法令で保護されており、事業者はこれらの法令との関係を考慮しなければなりません。
続きを読む
株主名簿のない会社が陥る袋小路
標準株式会社は、株主名簿を作成し、これを本店に備え置かなければならないこととされています(会社法121条、125条1項)。
しかし、ベンチャー企業・中小企業などにおいては、株主名簿が適切に作成・管理されていないことがあります。
続きを読む
少数株主排除の妙薬?特別支配株主の株式等売渡請求
標準明けましておめでとうございます。
本年も様々な法律問題を解説していきますので、よろしくお願い申し上げます。
さて、年明け1回目の記事として、昨年末にとある会社の少数株主を排除するため、特別支配株主の株式等買取請求を手がけましたので、これについて解説します。
続きを読む
仮想通貨・電子マネーと資金決済法
標準仮想通貨・電子マネーがすっかり普及しました。
SuicaやPASMOでの買い物は当たり前。LINEのコイン、MobageのモバコインやGreeのグリーコインなどのアプリ内通貨も活況です。
このような仮想通貨・電子マネーを用いた決済サービスを展開するにあたっては、資金決済法との関係が問題になります。
続きを読む
ポイントサービスの利用規約で押さえるべき5つのポイント
標準Tポイント(CCC)、楽天スーパーポイント(楽天)やPonta(ロイヤリティ マーケティング)などの共通ポイントのシェアをめぐる競争が激化する一方で、独自のポイントサービスを展開しようという事業者もいます。
続きを読む
予測可能回避不可能?プログラムの著作物に関するトラブル
標準退職した従業員が、前職で開発・販売していたソフトウェアと類似するものを開発・販売する。
ベンダが、ユーザから委託を受けて開発したプログラムを応用し、新しいプログラムや汎用的なパッケージ製品を開発する。
続きを読む
プログラムの著作権は誰のもの?権利処理の重要性
標準ベンダの開発したシステムが稼働した後、ユーザは、システムを構成するプログラム(ソースコード)について、複製・翻案をすることがあります。
この場合、ユーザは、システムを「利用するために必要と認められる限度」であれば、複製(例:システム障害に備えたバックアップ)・翻案(例:バグの修正)を行うことができます(著作権法47条の3)。
続きを読む