ポイントサービスを導入する際の注意点①~ポイントサービスの意義~

標準

◆ポイントサービスのメリット

ポイントサービスは、利用者が企業から商品やサービスの提供を受ける際に、景品やおまけとしてのポイントが発行されるサービスであり、現在では、小売、クレジット、航空や通信等、様々な業種の企業が、販売促進や顧客囲込み等のためにポイントサービスを導入し、これを活用しています。マイレージ、楽天ポイントやTポイントなどが代表的なものですが、クリーニング屋のスタンプカードなどもポイントサービスに当たります。

ポイントサービスの魅力は、発行する企業と利用する消費者の双方にメリットがある点でしょう。

企業にとってみれば、販売促進や顧客囲込みを期待できるほか、顧客の利用履歴から消費行動を分析し、それに基づいて効果的なマーケティングを行うこともできます。見込み客を固定客やファン客へと導く効果が期待できるので、特に差別化が難しいネットビジネスにおいては、大きなメリットがあるとされています。

他方、消費者にとってみれば、各企業の商品・サービスの値引きや景品・特典への交換ができるほか、他社ポイントや電子マネーへの交換ができることもあります。

◆諸法令との関係

このように、ポイントサービスは非常に魅力的なものですが、企業がポイントサービスを導入する際には、資金決済法、景品表示法、消費者契約法や個人情報保護法等との関係を踏まえ、次の3点に注意する必要があります。

① ポイントは、対価と引換えに提供されるものではない。
② ポイントは、最高額・総額、種類や提供の方法等が制限されることがある。
③ ポイントは、利用する消費者の利益に配慮したものでなければならない。

本ブログ及びこれに関連する法律相談等については、下記URLからお問い合わせください。
http://kondo-law.com/contact/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加